スタガ比 |
2017/5/31
「真空管アンプの素」176頁から180頁、124頁の解説に従って、171A/71Aミニワッターのスタガ比やポールというものを求めてみました。
♪ 高域のポールとスタガ比
ひとつめのポールは、出力トランスによるポール。使用している出力トランスT-1200は、20KHzでレスポンスが-3dBとなるそうです。2つめのポールは、初段の出力インピーダンスと71Aの入力容量によるもので、計算すると111KHzでした。従って、スタガ比は5.5倍(=111KHz/20KHz)となりました。
ちなみに、T-1200から別なトランスに換えたらどんな音色になるのかなぁ、などと妄想していますが(自作の楽しみのひとつですよね)、高域特性が良いイチカワのITS-2.5WSに換装すると、スタガ比が負帰還量2倍(6dB)を下回っちゃうので、換装するときは負帰還量を減らした方が良いのでしょうね。
71Aミニワッターは、初段と出力段が直結されているため低域側のポールはひとつで出力トランスによるものだけだそうです。なのでスタガ比は無し(?)
124頁の解説に従って、T-1200とショートループのコンデンサの共振周波数を計算したところ6.2Hzとなりました。「真空管アンプの素」の中の代表作例にある5687ミニワッターの共振周波数は14.66Hzと記事にありましたが、これに比べると、6.2Hzという周波数は半分以下です。これは、71Aの増幅率が3.0と5687の増幅率の17よりだいぶ小さいためです。この辺りは、71Aと5687などのミニワッターとの音の違いになってでてくるのかなぁ、などどと勝手に想像しました。
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