失敗は沢山しました。ボリュームに入力のプラスとマイナスを逆につないでしまい右に回すと音が小さくなるとか、FETを破壊するとか、やけどとか、、、そのなかで、もっとも痛かった失敗を記録しておきます。
クロストークを測定しました。結果は、1kHzで−54dB? 前に測定したときには−80dBくらいはあったのに、何度測定しても似たり寄ったりの数字です。
頭をかかえてしまいました。
実は、直流電圧を測定している最中に+B電圧とアースをショートさせてしまい、FETを破壊しています。ショートさせたことにより、FET以外も壊れた部品がありそれがクロストークを悪化させている原因ではないか? 電源部分を再作成するしかないかなぁ、とまで思いましたが、いろいろ電圧を測っているうち、気がつきました。
下図は、R-CHの入力をショートしてL-CHに1KHzの信号を入力したときの、各所の信号電圧の値です。何か変じゃないですか?
原因は、測定冶具として作成したダミーロードBOXでした。この冶具には、歪み率を測定する際の出力信号を減衰させるアッテネータを付加しました。簡単なものです。
何気なく、ダミーロードBOXのアース(マイナス側)を左右CHで共用して(繫いで)しまいました。。。まずかったです。ケーブル自体の抵抗や接触抵抗を考えませんでした。アンプとダミーロードBOX間の接続に抵抗成分がなければ、L-CHのダミーロードにはR-CHの出力信号は流れません。しかし、実際にはケーブル自体の抵抗や接触抵抗があるため、L-CHのダミーロードにも流れていきます!このため、L-CHのダミーロードの両端にR-CHの出力信号が表れて、あたかも、クロストークが悪化したように見えたのでした。お粗末!!
「KAKUSAN真空管アンプ」へ戻る 「6DJ8 シングル・ミニワッター」へ戻る 「この頁のトップ」へ戻る