ON/OFF法という手法で測定しました。
測定する際の出力電圧は、スピーカー端子に何もつなげない状態で250mVの出力電圧とし、また、負荷抵抗の値は、4.0Ωとしました。このあたりの具体的な測定方法は、ぺるけさんのweb頁「 ダンピング・ファクタの測定法 」で学習しました。
測定をはじめたころ、測定するたびにダンピング・ファクタの値が変動してしまい、困惑しました。原因は、いろいろあって、信号電圧の相違、信号周波数の相違、負荷抵抗が8Ωだったこと、2ヶの負荷抵抗の値の差(5%ほど)、また、ミノ虫クリップでダミーロードとSP端子、DMMとSP端子をつないでいたこと、などかと思います。
負帰還時の測定値です。L-CHが6.8、R-CHが6.2でした。お手本は、6.9です。お手本との差は、負帰還量が少ないことが要因でしょうか。また、出力菅の内部抵抗が高いほどダンピング・ファクタは低くなるそうなので、購入した6922、特に、R-CHの6922は、内部抵抗が少々高めな個体かと推測されます。
メモ:内部抵抗とダンピング・ファクタは、出力電圧から、以下の計算でで求めた
低周波発振器で測定信号の周波数を変化させながら測定してみた結果、ダンピング・ファクタと内部抵抗は、下記のようになりました。
ダンピング・ファクタ*内部抵抗=8です。上記のグラフから、この関係は読み取りにくく、内部抵抗のほうが、平らな部分が多い。横軸のとり方が原因?
出力電圧によるダンピングファクタと内部抵抗の変化量をグラフにしてみました。このあたりに関して、『真空管アンプの素』を読みなおしてみると「無負荷状態でアンプのスピーカ端子に0.1Vから0.3V程度のやや低め出力電圧が得られる状態にしておき」との説明がありました。当初、何も考えず大きな信号で測定していました。
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