シミユレータ Tina7 (Japanes Book版) を使うと、簡単に仮想三極管 (P-G 帰還) のプレート特性図が得られます。他のシミュレータでも同様に得られると思います。
具体的には、下図のシミュレーション回路で、入力電圧 Vin を 「コントロールオブジェクト」 でパラメータ化 (例えば0V、−10V、−20V、、、−100V) してから、プレート電圧 Vp に対するプレート電流Ipを 「DC 伝達特性測定」 で計測すればOK。
あっという間に 6V6 の仮想三極管 (P-G 帰還) のプレート特性図が得られます。
下図の@ は、6V6 の仮想三極管 (P-G 帰還、β=0.09 、Rs100KΩ、Rf=1MΩ) プレート特性図で、低い電流部分の曲線が寝ており、若干直線部分が少なく魅力に欠けます。
A は、同じ6V6ですが、β=0.17 (Rs=200KΩ、Rf=1MΩ) としたプレート特性図です。良い感じで、魅力度アップです。
ただし、A は、増幅率 μ が @ より半減しており駆動し難さが倍増。
簡単に仮想三極管 (P-G 帰還) のプレート特性図が得られるので、同じ真空管で 帰還量 β を変えてみたり、また、いろいろな真空管の仮想三極管 (P-G 帰還) の特性図を賞味していたところ、面白いことに気付きました。
下図Bは、EL95 (β=0.09) のプレート特性図です。6V6 の A と似ていると思いませんか。
そこで、双方のプレート特性曲線を重ねてみました。
増幅率 μ は 2倍違いますが、「ぴったりと一致」 と言えませんか!
一体、何故なのでしょうか? EL95 は 6V6 のひ孫、とか。
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