P-G帰還の解析 発端

 

ことの発端は、web サイト kagatadahabamara Zebra Studio website Tokyo Japan FET-Trioderizer というタイトル記事です。記事に曰く、『 抵抗を2本追加するだけで三極管特性を実現 とあり、全段差動プッシュプルでお馴染みの 2SK30ATM が、なんと三極管「的」特性に変化している!

テキスト ボックス:     
出典:webサイト「kagatadahabamara Zebra Studio website Tokyo Japan

 

すごいなぁと思いながら、この 抵抗を2本追加した 回路をじっと見ていたら、、、、ふと気がつきました。

この回路って P-G 帰還じゃぁないの!?

 

早速 EL34 を用いた P-G 帰還回路を 真空管アンプの しくみ 基本 Tina7 でシミュレートしてみたところ、Web の記事どおりに見事な三極管的な特性が表れました!

       tinadiag4.emf

 

 

見事な三極管的特性ですが、どのようなメカニズムでこのように三極管的特性に変化するのか? さっぱり理由が判りません。

過去、負帰還の解説をいくつか読んだことがありますが、どこにも五極管が三極管に変化するなんて書かれていなかった。( 書かれている資料を知らないだけだったり、読み取れなかったか、読んでも理解できなかっただけかもしれません。)

そこで、自分なりに考えてみることにしました。

 

今年 2011 年の夏は、ことのほか暑くなりそうです。また、0311 のためか半田鏝をにぎる気がしません。ミニワッターを鳴らしながら夏休みの自由研究、

のつもりでしたが、、、

勉強するにつれて、新たな疑問が湧きあがり、また、基本的な事柄をおさらいしたりで、夏休み云々どころか、結局 1 年と半年ほどが過ぎてしましました。そして、1 年と半年もかかって、私の知識では三極管的特性になる理由は解明できない、ということが判りました。 まぁ謎のままですが、そのうち、解明できると思います。

解明はできなかったものの、楽しい時間が過ごせました。以下、ご参考になればと思います。

 

尚、ここに記した内容は、あくまで、駆け出しの真空管アンプビルダーの勉強メモです。専門家の方の技術解説ではありません。くれぐれも誤解の無い様、お断りしておきます。

 

また、主たる教科書は、ぺるけさんの web サイト 情熱の真空管 / PassionateTubeAmplifier と著書 真空管アンプの素 情熱の真空管アンプ 』、そして、中林歩さんの web サイト Ayumi’s Lab. と著書 真空管アンプの しくみ 基本 です。

 

 


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